Black Sheep in Tokyo - TDL 建設に携わった電気技師の告白 [ディズニー本]

今回は最近読んで非常に面白く興味深かった本をご紹介したいと思います


Black Sheep in Tokyo: The confessions of a robotics electrician

Black Sheep in Tokyo: The confessions of a robotics electrician

  • 出版社/メーカー: Krats Publishing
  • 発売日: 2014/09/01
  • メディア: Kindle版



日本語に訳せば『東京の黒い羊:ロボット電気技師の告白』といった所でしょうか

こちらの本は東京ディズニーランド建設時に MAPO より電気技師として派遣され、現場で働いていたエンジニアの方の回顧録です

MAPO とはウォルト・ディズニー・イマジニアリングが WED と呼ばれていた時代に建築施設部分を担っていた会社の名称で、メリー・ポピンズの成功で得られた利益によりスタートした為、MAry POppins から名付けられたといわれています

本書の著者であるブルース・スターク氏は MAPO のエンジニアとして2年間日本に滞在し、TDL のオーディオ・アニマトロニクスの設置・調整、日本のメンテナンス・エンジニアへの技術供与に携わっていました

スターク氏が MAPO で働くようになった経緯から始まり、TDL での仕事や日本滞在時の話、そして、TDL 後の仕事の話(映画「ジュラシック・パーク」やサンリオ・ピューロランドなどでも仕事をされています)が書かれていますが、TDL部分に多くのページが割かれています

OLC側エンジニアや日本人通訳との関係がどうであったかといった話や、現場で度々発生するプロップの盗難事件といった話、また、アメリカ河の小屋で仲間と一夜を過ごした話や、シンデレラ城のてっぺんに忍び込んだ話など、アメリカ人エンジニアの視点による当時の現場の様子が綴られており、非常に興味深い内容でした

イマジニアによる本はそれなりに出版されていますが、現場エンジニア、特に TDL 建設時のアメリカ側の現場エンジニアの本というのはこれまで無かった様に思いますので、その意味でも貴重ではないかと思います

Kindle 版 は現在575円で販売されています、英語ではありますが、全165ページとそれ程長くもないので興味のある方はぜひ

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